私たちがなぜこの事業を始めることになったのか
「お母さんの心が安心して満たされていることこそ、子どもにとって最高の栄養素である」
代表の高梨子が看護師として働いていたころ、子育てと仕事の狭間で心身のバランスを崩し、うつ状態を経験したことが、起業するきっかけでした。特に産後や子どもが幼い時期は、仕事との両立に苦しみ、自分自身のケアは後回しになりがちです。また、夜泣きなどの睡眠不足からくる精神的・身体的疲労が、自分でも気づかないうちに心を蝕んでしまうことがあります。
子育て中のママが、心身ともにダウンしてしまうと、そのしわ寄せは子どもにいきます。
虐待、過干渉、ネグレクト、毒親、不登校、子どものメンタル不調、アダルトチルドレン、子どもの自殺など
自分が経験したような苦しさを、他のママには絶対に味わってほしくない。
そして子どもたちにはすくすく育ってほしい。
当法人の事業はそんな強い思いから生まれ、「とことこRoom」は、その一つ。
生まれ育ったこの地域(石狩・札幌近郊)に密着したサービスを提供したい。そんな気持ちから出来ました。
とことこRoomのコンセプト・想い

とことこRoomの由来
とことこRoomの「とことこ」には、子どもがよちよち歩く横を、手を繋いでゆっくりとママも歩いている。そんな姿をイメージしたもの。
家事や育児、そして仕事に追われ、毎日が目まぐるしく過ぎ去っていく中で、ついつい体全体に力が入って、ガシガシ歩いている人も多いでしょう。そんな状態でも、私たちに話してもらうことでゆるりと力が抜け、一歩ずつ、自分らしい人生を歩んでいってほしいね。そんな願いを込めています。

茶色いカラーの意味
はじめは希望を届けたいと思い、オレンジをイメージしていました。でも、ロゴを足跡に決めた時、このあったかいミルクティー色がしっくり来たんです。
そして、希望の前に、「大丈夫」という絶対的な安心感を感じてもらいたい。という思いがあることを考えたら、土・土壌はその上に立つ人・ものを支えるうえでとっても大事な役割をしていることを思い出しました。
そこにあって当たり前だけど、あらためてどっしりと構えて人生をあゆんでいくために基盤となる。心と体もまさにそう。改めて向き合い、整えていく。そんな時間を一緒に創っていきたいと思います。
表面的な解決策と共に、根本的なアプローチが必要

一般的な子育て支援では、「頑張って」「大丈夫」「みんなそうだから」といった励ましや、一時的な託児サービスの提供が中心となりがちです。もちろん、これらも大切な支援ですが、根本的な解決には至らないケースが多いのが現実です。
なぜなら、子育ての困難さの背景には、個人の認知の歪みや、社会制度への理解不足、経済的不安、そして何より「私は一人で全部背負わなければいけない」という思い込みがあるからです。
私たちは認知行動療法を基盤とした専門的アプローチを通じて、凝り固まった認知の歪みを解消することから始めます。「なぜこんなに辛いのか」「どうしてこの状況が続いているのか」その根本原因を一緒に探り、具体的な解決策を見つけていきます。
私たちが最も大切にしたい価値観
「一人ひとりがすでに素晴らしい存在であり、もっと素敵な未来を創っていける」
これが、私たちの根底にある価値観です。困難な状況にいる方々に対しても、決して「可哀想」「支援してあげる」という上から目線ではなく、「あなたにはすでに多くの無形資産があり、見えていないだけ。それを活かせる方法を一緒に見つけていきたい」そんな姿勢で向き合っています。
また、ネガティブな感情や体験を否定しません。ネガティブがあるからこそ、幸せの大きさに気づくことができる。あらゆる角度から物事を見ることで、新しい可能性が見えてくる。このような考え方を大切にしています。
さらに、世界は急速に変化しています。今までの価値観や常識にとらわれすぎず、一人ひとりが自分らしい人生を創造していける。そんな未来志向の考え方も、私たちの価値観の重要な要素です。
社会課題の解決にどの程度寄与できるか
現在、日本では子どもの自殺者数の増加、不登校問題、DV・ハラスメント・虐待の深刻化、シングルマザーの貧困問題など、複数の社会課題が複雑に絡み合っています。これらの問題の根底には、個人の認知の歪みと社会システムの課題があります。
とことこRoomの事業は、これらの問題に対して予防的かつ根本的なアプローチを提供できます。
認知行動療法を基盤とした専門的なカウンセリングにより、個人の認知の歪みを解消し、生きづらさの根本原因に取り組みます。一人の認知が変わることで、夫婦関係、親子関係、職場での人間関係すべてが好転していきます。そしてストレスが軽減し、自律神経が整うことで免疫力がupしたり、辛い症状の緩和も期待できます。
さらに、FPとしての知識を活かした経済的自立支援により、シングルマザーの貧困問題にも直接的にアプローチできます。適切な社会保障制度の活用と、個人の能力を活かした働き方の提案により、経済的不安を解消し、子どもの教育機会の確保にも貢献できます。
最も重要なのは、支援を受けた方々が今度は支援する側に回る循環の仕組みです。自立したシングルマザーがカウンセラーとして活躍できる場を提供することで、当事者だからこそ理解できる深い支援が可能になり、同時に雇用創出にも貢献できます。活躍の場は、家庭内・地域だけではなく産業分野にも広げていけるので、より多くの方の心身の健康をサポートできる状況を目指すことができます。
カウンセリングのハードルを下げるための動きとして
自治体に向けて早期に認知行動療法を受けられる仕組みの構築を提案していきたいと思っています。
継続して心理フォローを受けるにも、お金がかかります。しかし昨今経済的余裕のない貧困層が増えており、経済的余裕のなさはメンタル不調や対人トラブルのリスクも高くなります。一番必要な層が、早期に介入できないことが根本の原因だと考えており、産院や小児科、そして児童発達デイサービスや支援級などと提携を結んでいくこと。そして、助成制度が適応できるような働きかけをしていきたいと思い、活動しております。
まずは、アンケート調査を実施し、心理的負担やカウンセリングへのイメージ等、統計を取っていきます。
とことこRoomが目指す未来、今後のビジョン

私たちが描く未来は、「優しさの循環が生まれ続ける社会」です。
まず、1年後には実店舗となるカウンセリング室を札幌・石狩地域に展開します。これにより、より多くの方々に専門的なカウンセリングサービスを提供できるようになります。
2~3年後には、夜泣きで睡眠不足の母子のための「駆け込み寺」を開設します。そのための資金作りと、より具体的な計画をつくっています。
今考えているのは、完全防音のお部屋3~4つを備え、子どもを預けてカウンセリングを受け、その後ゆっくりと睡眠を取れる環境を整えます。昼間でも夜でも、気軽に来れる場所をつくりたいと思っています。
また、併設のカフェでは、同じような経験を持つママ同士が自然に繋がり、互いに支え合える関係性を築けるようにしたいです。
この事業を通じて、元気になった人たちが家族や周りの人との関係性を変え、優しさの循環を生み出していく。そして、「私も支援する側に回りたい」という人たちの輪が広がっていく。昔ながらの地域コミュニティ、お互い様・お裾分けの精神が循環するこの循環こそが、私たちが目指す未来です。


