子どもが「学校に行きたくない」と、パニック状態に。

長男は、休み明けになると必ずのように「学校に行きたくない」と訴えます。
フラフラすると言ったり、お腹が痛いと言ったり、身体が痛くて授業を受けられないと泣き叫ぶことも。

1年前、不登校になったときも同じでした。
今回も登校しようとするとパニック状態になり、取り乱してしまいます。

こうしたとき、ただ「落ち着かせて休ませる」だけの対応では、問題の根っこは何も解消しません。
その場は静まるかもしれませんが、また同じように繰り返されてしまうのです。

今の苦しさをなだめるか、問題の根っこを解消するアプローチをとるかでは、パニック状態の時の対応が大きく変わっていくので、長男の事例を通して一緒に考えていきたいと思います。

結論をお伝えすると、まだ少しドキドキしながらも、体調不良はなく翌日学校に行くことができました。

本記事の内容

パニック状態や苦しんでいることは「悪いこと」ではない

ここで大事にしたいのは、パニック発作そのものを「悪いこと」と捉えないこと。
「学校に行きなさい」と伝えたことで恐怖心が一気にあふれ、身体反応としてパニックが出る。

これはむしろ、心の奥にしまい込んでいた“生々しい恐怖心”が表に出てきた証拠です。
つまり、隠されていた感情と向き合うチャンスなのです。

このとき親が感情的に揺さぶられてしまい、「可哀想だからもう行かなくていい」と言ってしまうと、恐怖心をそのまま温存してしまいます。
だからこそ、親が子どもの様子に感情をぶらさず、「一緒に見ていこう」という姿勢を持つことが何よりも大事です。

身体症状の裏にある「感情」

実際に一つひとつ具体的に聞いていくと、隠れていた感情が姿を見せます。

・いないような存在に思われること
・仲間はずれにされる不安
・信頼されていない悲しさ
・孤独な状況になる惨めさ
・疑われても意見を言えないこわさ

これらの感情はすべてつながっていて、膨らんでいった結果、身体の不調として表れていたのです。

感情と向き合うことで変わる未来

「怖い」という気持ちを言葉にして、親と一緒に見つめていけたとき、子どもの表情はふっと軽くなりました。
あんなに強かった恐怖が、30分後には全く感じられなくなるまでに。

大人のカウンセリングでは、たくさんの常識に縛られているため時間がかかることが多くても、子どもたちの場合はもっとシンプルなので、比較的短時間で完了できます。

私自身改めて思うのは、いろんなことを感じて身体症状に出やすい事は、問題だと思っておらず、何か問題が起きた時に、一緒に向き合うことができるということがとても大事だと思っています。

そして、親が「サクッと深いケア」をできることは、子どもにとって安心そのもの。
それは学歴やお金以上に、未来を支える大切な“資産”になっていたなと改めて感じます。

親自身が「ケアのスキル」を持つメリット

親自身が専門的なケアのスキルを学び、身につけることには大きなメリットがあります。

① 自分自身の心を守れる

親自身も日々の生活で、不安や怒り、孤独感に揺れることがあります。
スキルを持っていれば、自分の感情を整理し、立ち直る力をすぐに取り戻せます。
「まず自分が整う」ことで、子どもに安心感を与えられるのです。

② 子どもの感情をすぐにケアできる

子どもが感情を爆発させたり、身体症状を訴えたりしたときに、その場で具体的に関わり、解消へ導けます。
「感情を受け止めてもらえる安心感」「理解してもらえる安心感」が、子どもの自己肯定感や人間関係を大きく支えます。

③ 仕事にも活かせる「一生ものの技術」

ケアのスキルは、家庭だけでなく仕事の現場でも大きな強みになります。
職場での人間関係、部下や同僚のサポート、クライエントとの信頼構築など、あらゆる場面で役立ちます。
単なる“カウンセリング技術”ではなく、人生と仕事を豊かにする「一生ものの技術」になるのです。

まとめ:パニックの先にある成長と資産

子どもがパニックになると「どうにか抑えなきゃ」と焦る気持ちが出てきます。
けれど本当に大切なのは、症状を消すことではなく、その裏にある恐怖心を一緒に見ていくこと。

パニックの瞬間を恐れるのではなく、「成長と学びの入り口」として大切にできるよう、親もまた日々整えていけたらと思います。目の前の問題だけを見るところから、乗り越えた先の未来を見ていけるよう、サポートさせていただきます。

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この記事を書いた人

看護師(資格19年目・医療機関14年経験) / 2級ファイナンシャル・プランニング技能士(9年目) / リカバリーセラピスト(心理療法6年目) / 一般社団法人FP看護師パートナー協会 代表理事

自身もうつやワンオペ育児、シングルマザーとしての生活困窮を経験した「現役の子育てママ」です。

2008年、独立行政法人国立病院機構西札幌病院附属札幌看護学校(現:北海道医療センター附属札幌看護学校)を卒業後、札幌市内の急性期総合病院(小児科病棟6年含む)やクリニックでの母子相談・予防接種(2年)に携わり、これまでのべ6,000人以上の母子(10,000人以上の親子)の心と体に深く関わってきました。
他にも集中治療室や総合診療科、デイサービスまでの幅広い臨床経験に加え、上級ハラスメントマネージャーやストレスチェック実施者の知見も保有しています。

豊富な医療現場の知識、お金の専門性、独自の心理療法を掛け合わせ、お母さんたちの心と体の健康を支える「心と体の専門家」として活動しています。
※当協会は、令和5年度・令和6年度において、こども家庭庁「ひとり親家庭等自立促進基盤事業」採択事業者として全国でセミナー&相談会を実施。

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